【オススメの本・塾の先生向け】「二月の勝者2巻」から現役塾講師が印象に残った3つのシーンを紹介

 

f:id:manabiyatsuka:20181019140608j:plain

 

 

 

今回も「二月の勝者」(高瀬志帆作)を紹介したい。

とある中学受験塾を舞台に、生徒全員を第一志望に絶対合格させる最強最悪の塾講師・黒木蔵人を主人公とした物語。

塾の仕事をしている人は、とてもおもしろいし、勉強になる。

私がこの「二月の勝者2巻」で私が印象に残った3つのシーンを紹介したい。

 

1 中学受験は課金ゲーム

 

「中学受験は課金ゲーム」

これは核心をついています。

 

中学受験でも高校受験でも 塾は必須です。

学校の授業だけで受験するのは相当難しいです。

 

塾代にお金をかけて、子どもに強い武器を与える。

=お金をかけて、子どもの成績を上げる。

 

そして強い武器を持って、戦いに挑む

=学力を身につけて、受験をする。

 

もちろん塾に通わなくても合格する子はいます。

しかしそんな子は一部です!

塾に通ったほうが合格の可能性は確実に上がります。

 

厳しいですがそれが現実です。

 

 

 

 

 合格実績のチラシ

はじめのほうに、でてくるあまり印象に残らないところです。

しかし私はとても気になったんです。

塾の合格実績のチラシはあまり信用できません。

なぜか?

 

合格者の定義が幅広いからなんです。

① 普通に塾に通って、合格した子

② 特待生として無料講座を受講した子

③ 講習会だけ受けた子

④ 模試だけ受けた子

 

①はいいですよ!もちろん

②、③、④なんて合格実績にいれていいんですかね?

もうね、プライドなんかないんですよ。

商売根性まるだしで、恥ずかしいったらありゃしない。

 

もし塾のチラシで合格実績が書いてあったらまず疑ってください。

そして気になったら、質問してください。

「普通に塾に通って、合格した子は何人ですか?」と。

 

 

 

 

  入れそうな学校ではなく行きたい学校

 

 

講師全員で生徒の志望校や成績を確認する会議が開かれます。

大人ってどこかで子どもの可能性を線引してしまいます。

しかし主人公の黒木は会議の場で

「入れそうな学校ではなく行きたい学校を目指させよう」

と言います。 

 

これ勇気のいる発言です。

だって、子どもや親にも

「入れそうな学校ではなく行きたい学校を目指させよう」

って言うんですから。

 

普通の塾の先生だったら保身にはしって

「入れそうな学校ではなく行きたい学校を目指させよう」

は言えないでしょうね。

 

優秀な塾の先生は、すぐにあきらめたりしないんですよね。

子どもの成績をひきあげてやるんだ!

という思いがきちんとありますね。

そのためにどうしたらいいか日々考え、スキルを磨いていきます。

 

黒木先生(主人公)はさすがプロの塾講師です。

 

他にも勉強になるところ満載です!

1巻もまた紹介しますね。