【オススメの本】「偏差値60以上のできる子の習慣、50以下のできない子の習慣」~学習の習慣編~(齊藤淳一)

 

 

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「偏差値60以上のできる子の習慣、50以下のできない子の習慣」(著者齊藤 淳一
著者プロフィール

学校法人河合塾新宿校校舎長。1963年生まれ、明治大学文学部史学地理学科卒。86年、河合塾入塾。高校と河合塾のリレーションと模試・入塾促進を図る東京進学推進部(現東日本営業部)に配属され、2年にして模試導入新規獲得校数全国1位となる。その後、千駄ヶ谷校(現新宿校)、千葉校(現千葉現役館)で高校生と高卒生の進路指導に当たる。2000年千葉現役館校舎長、02年松戸校校舎長、08年より現職。河合塾のチュートリアル(進学指導)における20年以上のキャリアと、講師からの情報、生徒・保護者・高校の現場を知る点から、現役の校舎長でありながら、北は青森から南は甲信越地方まで、年間約30回以上の進路に関する講演を行なう(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)
※BOOK著者紹介情報から引用

 

0 あらすじ

「授業の受け方」の違い、「ノートの取り方」の違い、「時間の使い方」の違いなど、年間1万人に接してわかったわが子が行きたい学校に合格するための35のこと。子どもの学力をのばす「親の習慣」つき。

※amazonの内容紹介より引用

 

私は塾の先生をしているので、納得することが多かったですね。

その中でも特に大切だなと思ったことを紹介しますね。 

今回は学習の習慣編です。

偏差値60位上を「上さん」、偏差値50以下を「イカさん」と呼びます。

 

 

 1 たとえ話・比喩表現について

 

 偏差値6以上の「上さん」はたとえ話・比喩表現を理解する

偏差値50以下の「イカさん」はたとえ話・比喩表現はわからないし、ウザイ

 

高校入試までは地方予選、大学入試は甲子園

 

 偏差値60位上の「上さん」はこのたとえ話が理解できるんですね。むしろわかるやすく感じていると思います。大学入試は高校入試と違って全国での自分の順位が重要。だから全国模試でいい結果が残せるように勉強しないといけない。

まあこんなふうに考えるんですね。

 

しかし偏差値50以下の「イカさん」はこのとたとえ話がピンと来ないんですね。

むしろ

「何言ってるの?」

「だから?」

となってしまいます。

 

同じ話を聞いて吸収のしかたがこんなにもちがうんですよね。

これは大きいです。

 

 暗記について

 偏差値60以上の「上さん」何回かしたら覚える。

偏差値50以下の「イカさん」は1回で覚えようとする

 

偏差値60以上の「上さん」は読んだり書いたり声にだしたりといろいろやってみて覚えるんですね。

しかし偏差値50以下の「イカさん」は1回で覚えられないと、「自分は暗記が苦手」と思い込み、そこで止まってしまいます。
すぐに覚えられないのがいやなんでしょうね。

 

暗記に関して偏差値60位上の「上さん」と偏差値50以下の「イカさん」のちがいは「1回で覚えようとするかどうか」だけです。1回でやめたりせず、何回も(数回でいいので)くりかえしやってみたら結果はかわるでしょうね。

 

 

  国語について

 

偏差値60以上の「上さん」は知識をもとに情報を正しく読むことができる
偏差値50以下の「イカさん」は国語はフィーリング

 

私も塾で教える仕事をしていて、勉強の得意な子と苦手な子の1番のちがいは国語です。
偏差値60位上の「上さん」は言葉の数が多いです。言葉はものごとを理解する道具です。だからその道具を多く持っているほうが理解しやすいに決まっています。
※ 英単語を多く知っている方が、英語を理解しやすいのと同じです。

偏差値50以下の「イカさん」は言葉の数が少ないです。だから理解しにくいのです。わからない言葉がでてきたら調べるというくせがないんですね。社会の一問一答や、英単語帳のような1冊にまとまっていないといやなんでしょうか。辞書で調べる経験が少ない(またはない)です。

偏差値を上げるために必要なことは、とにかく国語の力をつけることです。そのために言葉の数を増やすというのは避けて通れないです。

 

 

 

勉強を得意になるには、得意な子の習慣を真似するのが1番です。
真似しやすいものを、1つずつやっていくことが大切です。