【オススメの本・子どもたちに紹介したい】「みえるとかみえないとか」(ヨシタケシンスケ)

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「みえるとかみえないとか」(著者ヨシタケシンスケ)

著者プロフィール

1973年、神奈川県生まれ。
筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了。
日常のさりげないひとコマを独特の角度で切り取ったスケッチ集や、児童書の挿絵、装画、イラストエッセイなど、多岐にわたり作品を発表している。 『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)で、第6回MOE絵本屋さん大賞第1位、第61回産経児童出版文化賞美術賞などを受賞。
著書に、『しかもフタが無い』(PARCO出版)、『結局できずじまい』『せまいぞドキドキ』(以上、講談社)、『そのうちプラン』(遊タイム出版)、『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社)などがある。2児の父。

※子どもの本とおもちゃ百町森ホームページから引用

 

0 あらすじ

宇宙飛行士のぼくが降り立ったのは、なんと目が3つあるひとの星。普通にしているだけなのに、「後ろが見えないなんてかわいそう」とか「後ろが見えないのに歩けるなんてすごい」とか言われて、なんか変な感じ。ぼくはそこで、目の見えない人に話しかけてみる。目の見えない人が「見る」世界は、ぼくとは大きく違っていた!

※amazonの内容紹介より引用

 

ここからが、塾の先生をしている私からこの絵本のすばらしいところを3つ紹介します。

 

 

1 絵が優しい

 

絵本なのであたりまえなのですが、絵が優しいんですね。

ぜんぜんきつくないんです。

しかし、子どもっぽいだけでもない。

大人が見ても退屈しない絵なんですよね。

子ども向けの絵本なんですが、目線を下げすぎていない印象です。

 

2 説教くさくない

「みえるとかみえないとか」は、人は1人1人ちがうということがテーマです。

・性別

・年齢

・身体的特徴

・性格

・感じ方

・成長のスピード

など。

それらのちがいを楽しく描いています。

「1人1人ちがうんだから、それを尊重しよう!」

とは言わないんですね。

 

本を読んだ後の受け止め方を読者にまかせているかんじです。

受け止め方のスペースを作ってくれている気がします。

それが心地いいんです。

 

テーマとしては重たいんだけど、

それを少し軽くして

頭の中にすっと入っていくかんじですかね。

 

3 新しい視点を教えてくれる

 

立場によって見え方や考え方ってちがうんですよね。

それがあたりまえ。

でもそのあたりまえをすぐに忘れてしまう。

 

「みえるとかみえないとか」では、

そういう考え方もあるよな!

ということを気づかせてくれる。

 

 

まとめ

幼児や小学生の低学年の子たちは楽しく読めそう。

 

でも私は小学生の高学年や中学生にぜひよんでもらいたい。

人として大切なことを絵本を通じてわかりやすく描かれている。

国語が得意とか苦手とか関係ないしね。

 

教科書や問題集ばかり見ているのではなく、ぜひ絵本も手に取ってもらいたい。