【オススメの本・子どもたちに紹介したい】「世界一やさしい問題解決の授業」(渡辺健介)から現役塾講師が印象に残ったオススメ記事3つ
「世界一やさしい問題解決の授業」(著者渡辺健介)
著者プロフィール
イェール大学卒業(経済専攻)、
マッキンゼー東京オフィスに入社。
ハーバード・ビジネススクールに留学後、
マッキンゼーニューヨークオフィスへ移籍。
同社を退職後、デルタスタジオを設立。
※デルタスタジオホームページから引用
0 あらすじ
47万部突破! いちばん売れてる問題解決の本
世界最高峰のコンサルティング会社で学んだロジカルシンキング・問題解決の考え方を中高生にもわかるように解説。
世の中を生き抜く「ホンモノの思考力」が身につきます!
日本、そして世界を代表する企業において、新人から経営陣まで大絶賛の問題解決力研修を提供する著者が、本質を、分かりやすく、刺激的に届けます。
※amazonの内容紹介より引用
ここからが、塾の先生をしている私から紹介したいおすすめ記事3つです。
1 分解の木
問題を解決するときに使うと便利。
・どのような原因があるか?
・どのような解決方法があるか?
を具体的に幅広くアイデアをだすときに使うよ。
この本で紹介されている問題がおもしろいので紹介しますね。
問題
「容器をふるスピードや強さをかえずに、ひとふりで容器からでるコショウの量を増やすには、どうすればいいか?」
答えいくつか思いつきましたか?
これを分解の木を使って解いていきますね。
解答例です。
① 表面積あたりの、コショウがでる量を増やせばいい
↓
② 1つの穴から多くのコショウが出るようにする
↓
解答 穴のサイズを大きくする
または
解答 コショウのサイズを小さくする
こんな感じで解答がだせるんですね。
この考え方はめっちゃ重要です。
大人になっても使うので、子どものときから知っていて損はないです!
あと絵を書いて考えるのもいい方法です。
こんなかんじ
絵にするとわかりやすいですよね。
2 はい、いいえの木
原因をしらべるときに使うと便利
はい、いいえで答えられるような質問を続けていくことで原因を見つける。
寝坊の原因を、「はい、いいえの木」を使って調べてみる
① アラームは鳴ったか?
いいえ↓(わからない)
② 時計は動いているか?
はい↓
③ アラームは6時にセットされているか?
いいえ↓
原因はアラームの時間設定をまちがえた
こんなふうに、はいといいえの質問をくりかえすことで
原因をつきとめることができる。
図にするとこんなかんじ
原因を深くほりさげられるところがいいね。
これも大人になって使うよ!
3 問題解決力を身につけよう!
自分を成長させるには「考えて行動する」
これにつきるんですね。
つまり何が原因なのかを考えて、それを解決すために行動するってことなんです。
例えば
成長のスピードがちがう3人がいるとします。
こんなかんじ。
Aさん 毎月1%成長
Bさん 毎月5%成長
Cさん 毎月10%成長
イメージしにくければこんなかんじで考えるといいですよ。
Aさん 今月100枚プリントを解きました。来月は101枚のプリントを解きます。
Bさん 今月100枚プリントを解きました。来月は105枚のプリントを解きます。
Cさん 今月100枚プリントを解きました。来月は110枚のプリントを解きます。
これだとそんなに差がつくように思えないよね。
でもこれが3年すると
Aさん 3年後 約143%成長
Bさん 3年後 約579%成長
Cさん 3年後 約3091%成長
すごい差になるよね。
これ勉強も同じ
中1からあまりがんばらなかった子とがんばった子では卒業時に大きな差がつくのはあたりまえなんです。
問題解決力を身につけることができると、この成長スピードをはやくすることができるんです。
そして、大きな問題に対しても考え実行できるようになります。
そんなふうになったらかっこいいよね!
最後に
この本は120ページ程度なのですぐに読むことができます。
うすくても中身は充実しています。
子ども向けにやさしく書いてあるのでわかりやすいです。
子どもがよく言うセリフに
「勉強って将来使うの?」
がありますが、
この本に書いてある考え方はまちがいなく使うのでおすすめです!